ダイヤモンドのハイレベルな知識

ダイヤモンドは、無色透明できわめてかたく、電気を通さない物質です。

このような性質は、ダイヤモンドの結晶構造によるものです。

ダイヤモンドは、4個の価電子を使って隣接する4個のC原子が共有結合した正四面体の立体構造をとっています。

多数の原子が共有結合でつながった結晶を共有結合の結晶というのですが、この結晶はいくつかの性質を持っています。

1つは、融点が高いという性質です。

共有結合を切るには大きなエネルギーが必要であり、結晶の融点は非常に高くなるのです。

2つ目はかたいという性質です。

これは多数の原子が強力な共有結合でつながっているためです。

3つ目は電気を通さないというものです。

すべての価電子が共有結合に用いられるため、電気伝導性はありません。

ダイヤモンドの持つ性質は、このような結晶構造からきていたのです。