簡単!ダイヤモンドのお手入れ方法と取扱い時の注意点

輝きが大切なダイヤモンドですが、使っているとやはり汚れてきてしまいます。

汚れなどで輝きが薄れてしまうのはとてももったいないので、普段からお手入れをして輝きを持続しましょう。

お手入れというと大変かと思われがちですが、そんなことはありません。

使用後に柔らかい布で拭いてあげるだけでも十分なのです。

というのもダイヤモンドは油分に対してとても弱く、この油が原因でくすんできたりしてしまいます。

なので、使用後についてしまった油分を普段から取ってあげることにより、ダイヤモンドの輝きを長続きさせることができるのです。

なお、お手入れの際はまずは手をしっかり洗って、ダイヤモンドに細かなごみや指分がつかないように注意しましょう。

ダイヤモンドの基礎知識

ダイヤモンドは炭素の同素体で、炭素が結晶構造になってできているシンプルさに特徴があります。

また複数の面を持つ結晶構造をしていて、摩擦や傷に強いという性質を発揮します。

研磨にも用いられるほどの硬さですから、簡単に傷をつけることはできませんが、高いところから叩きつけたりハンマーで叩いたりすると割れます。

ダイヤモンドには、割れやすい方向というものがあるので、そこに刃物などを当てると軽く叩くだけでも割れてしまいます。

しかし、その点を除けば弱点らしい弱点はなく強酸性の薬品に触れても変化しませんし、何らかの方法で溶かすといったこともまず不可能です。

他にもダイヤモンドの内部は高屈折率で光の反射が起こること、熱が伝わりやすい一方で電気が流れない絶縁体などの特徴があります。

ダイヤモンドの色の種類について調べてみた!

カラーダイヤモンドはイエローやブルーなどが有名ですが、実はイエロー・オレンジ・ピンク・赤・紫・バイオレット・青・緑・白・茶・グレー・黒の12色あると言われています。

中には人工のカラーダイヤモンドもありますが、天然物のダイヤモンドは単に12色といってもそれぞれ微妙に違います。

そのため、人間が区分けした12色に当てはまらない、いわゆる複数の色が混ざっているような状態のものも存在しています。

種類は無数にあると思って間違いありません。

カラーダイヤモンドは単色のものが好きな人、混ざっていた方が好きな人もいて、人によってそれぞれ好みがわかれます。

一つ一つ微妙に異なるので、ぜひ自分の好みのカラーダイヤモンドを見つけてみてはいかがでしょうか。

【ダイヤモンド】本物or偽物?ブラックライトでの見分け方

ダイヤモンドには、波長の短いX線や紫外線など人の目で見ることができない特殊な光を受けた際に蛍光を発する特性があります。

実際にダイヤモンド・グレーディング・レポートと呼ばれる宝石鑑定書の「蛍光性」は、ダイヤモンドが特殊な光源下で放つ蛍光の色調や強さを示した項目です。

そんな特性をもつダイヤモンドゆえ、ブラックライトを使ってそれが本物か偽物かを見極めることができます。

なお、ブラックライトの波長は315から400mmの長波長の紫外線です。

そして、蛍光性のインクを使用した紙幣やパスポートにブラックライトを当てると、自然光では視覚できない絵や文字を認識できるようになります。

この現象と同じ原理で、本物のダイヤモンドにブラックライトを当てると青や黄色の蛍光を発します。

これにより本物か偽物かを判断できます。

ダイヤモンドにおける分子量とは?人気宝石の豆知識

ダイヤモンドは化学的に説明すると黒鉛と一緒で、材料は同じ純粋な炭素からできています。

炭素に高圧と高温をかけて出来上がるので、ダイヤモンドは同素体になります。

そのため何でできているのかを示す化学式ではCと表記します。

また構造としては炭素原子が規則正しく並んでいて同じ距離で結合してできているため、等方性の結晶になります。

分子量は炭素と同じ1モルあたり12gになるので、ダイヤモンドが1カラットあると仮定すると1カラットは0.2gになるのでモルに換算するとおよそ0.017モル、分子量を計算すると1モルあたりアボガドロ数個の分子が存在するので、0.017×6.0×10^23個の炭素原子が含まれているという計算になります。

ダイヤモンドの別名は?和名の紹介も!

世の中で一番有名な宝石と言っても過言ではないダイヤモンドですが、その他の呼び方にはどんなものがあるのでしょうか。

その別名は、主にさまざまな言語の違いによって現れることが多いものです。

例えばイタリア語・スペイン語などでは『ディアマンテ』、フランスでは『ディアマン』と呼ばれます。

ロシア語では『アルマース』と呼ばれるそうですが、そうと知らなければダイヤモンドを指しているとは気が付かなような名前です。

また、漢字表記では『金剛石』と表記されるため、これがそのまま和名となります。

読みは『こんごうせき』で、単純にダイヤと略されることも多いです。

カラーダイヤモンドについてはまた別途別名があることが多いです。

お気に入りや手持ちのダイヤの別名を調べてみるのも、面白く興味深い作業と言えそうです。

ブラックダイヤモンドの別名と和名を紹介します

希少なカラーダイヤモンドのなかでもさらに希少なブラックダイヤモンドの別名は「ボルツ・カーボナード」で、和名は「黒金剛石」です。

数少ない黒色の宝石たちの代表格ですが、名前に関しては2017年10月から12月まで放送されたアニメ「宝石の国」に登場するボルツを通して一躍広く知られるようになりました。

元々ブラックダイヤモンドという名前は英語で、付け加えるなら大雑把に分類をまとめています。

詳細に言えばカーボナードは粒状結晶のものを、ボルツは針状結晶のものや研磨くずを示しており、専門的になればなるほどこの呼び名を目にするのが特徴です。

このように複数の呼び方があるものの、ただの宝石であれば好きなように呼んで構いません。

Iクラスって何?ダイヤモンドのクラリティ一覧

ダイヤモンドの品質におけるクラリティとは「透明度」を意味するもので、ダイヤモンド内部の不純物やキズがどの程度であるかを評価する指標です。

最高品質の「FLクラス」は、10倍の倍率でみても不純物やキズが見えない完璧な透明度を表しています。

「IFクラス」は同じ倍率で不純物はなくキズのみがあるもの、「VSクラス」は同じ倍率で不純物がなんとか確認できるもので、ここまでが高品質と評価されるダイヤモンドです。

「SI」は同じ倍率で僅かな内包物が含まれていると評価されるグレードで、「Iクラス」は同じ倍率で内包物を簡単に確認できるため、当明度や輝きに影響を及ぼす可能性がある品質です。

そのためIクラスのダイヤモンドは、品質を証明するグレーディングレポートなどが付属しない商品が多くなっています。

5つの工程!ダイヤモンドの研磨方法を紹介します

ダイヤモンドの研磨方法は、窓開け・マーキング、クリービング、ソーイング、ガードリング、ポリシングという5つの工程で行います。

窓開け・マーキングでは、ダイヤモンドの原石の表面に小さな窓のような研磨面を作り、原石の色や包有物の大きさなどを確認し、次の工程の位置を表面に書きます。

次の工程のクリービングは、石目という割れやすい方向を利用して包有物を取り除いたり、原石の形状を整えて研磨するために石を分割します。

ソーイングでは研磨剤を刃に塗り、マーキングしたラインに沿って2つに分割し、ガードリングで別のダイヤモンドとすり合わせ角を摂って丸くしていきます。

最後のポリシングでは、丸くしたダイヤモンドを面をつけるために1面ずつ磨く作業を行います。

ダイヤモンドの「原石」と「ルース」の違い

ダイヤモンドには「原石」と「ルース」という2つの状態があります。

「原石」は採掘された時の状態でダイヤモンドの結晶が石の中に存在しています。

そして「ルース」はその原石から、ダイヤモンドの結晶を削り出した状態で裸石をとも呼ばれます。

「ルース」にするためには、余計な石を取り除くだけでなく、美しい輝きを持たせるためにダイヤモンドの結晶もある程度は削って形を整えていかなければいけません。

「ルース」の大きさは「原石」だったときの4割程度です。

その作業を行う職人は、以下に研磨を少なくできるかという技量が問われます。

また大きい「ルース」を作り出すためには、「原石」の大きさもそれなりに大きくなければいけませんから、価格は大きさに比例します。